平成29年1月19日(木)
第70期司法修習生の捜査弁護ゼミに講師として参加しました。
弁護修習中、大阪弁護士会の必修ゼミとして刑事弁護委員会が行うゼミです。
わたしは、被疑者との接見時における取調べについてのアドバイス、勾留理由開示公判、という2つの大問を担当しました。
わたしは、年末年始、被疑者弁護を中心に忙殺されていました。
その甲斐あって、1月16日(月)、17日(火)、18日(水)と勾留満期で被疑者が1人ずつ不起訴等の処分を勝ち取って釈放されました。いわば、バース・掛布・岡田の3連弾です。
1つは、起訴されれば弁護人は必ず無罪を取らなければならない冤罪事件でした。初動弁護から接見を数多くかさねて被疑者を励まし、アドバイスを与え、いっしょに頑張りぬきました。
あとの2つもそれぞれ特徴ある事件で、事件特性に応じた弁護活動を展開しました。
不起訴は、公判手続に煩わされずにすむという点で無罪以上の価値があります。
これらの事件は、いずれも(たとい不起訴であっても)釈放後も弁護活動がつづいています。
わたしの考える攻めの刑事弁護と守りの刑事弁護、いずれをも駆使した弁護活動でした。
事件や被疑者に応じてどのようにアドバイスし、どのような弁護活動を展開していくか。その一端をゼミではお話しできました。
勾留理由開示公判は、保釈とならんでわたしの得意な分野の1つです。
保釈は、ここ1月で7件相談を受け、そのうち5
件請求し、いずれも保釈許可を得ました。それ以外も保釈請求の準備をすすめています。
その他、準抗告、勾留の執行停止、勾留場所変更申立てなど、ケースに応じてさまざまな手段を駆使しています。