平成29年3月8日(水)
私の担当した覚せい剤事件の第1審判決がTKCデータベースに搭載されました。
LEX/DB文献番号25545018
判決/大阪地方裁判所 平成29年2月13日
平成28年(わ)第863号覚せい剤取締法違反(使用罪)被告事件
事案の特徴は、以下のとおりです。
覚せい剤取締法違反(使用罪)の否認事件である。
訴因不特定による公訴棄却を求めた。
職務質問の違法性(所持品検査には応じたが)任意同行の違法性を争う。
採尿拒否後~強制採尿までの留め置きの違法性を争う。
捜査の違法性から違法収集証拠排除法則を主張。
覚せい剤使用の故意を争う。尿から覚せい剤反応が出たにもかかわらず自ら使用したと認められない特段の事情ありと主張。
結論として、弁護側の主張はすべて斥けられ、有罪判決となった。
ただし、覚せい剤使用の故意については、確定的故意ではなく、未必的故意が認められた。
弁護側は、公判前整理手続に付することを求めましたが、付されませんでした。
しかし、類型証拠開示と主張関連証拠開示に準じて証拠の任意開示を求めました。
期日間で打ち合わせ期日をかさね、争点整理、中間弁論(証拠意見)をやりました。
有罪判決に対し、無罪を求め、控訴しました。
判例データベースに担当事件の判決が搭載されるのは、1年半ぶりです。